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  ホンマ、やる気あらんわ。 あのツルッパゲ(先生) 今度、頭にチョークかけたんねん。 ……そんなことを思ってると、誰もいないはずのグラウンドに誰かが走っていた。 なんや、今はどのクラスも体育ちゃうやろ。 誰や? 俺は先生にバレないようにグラウンドを覗いた。 あ……朝の女の子やん。 もしかして、あの子も遅刻で走らされてるんやろか。 俺は、もう先生なんか気にせず 窓のほうへ近寄った。 「おーい」 少し小声で言ってみるが 彼女は走りに夢中で気付かない。 仕方ないので、彼女の走る姿を見ていることにした。  
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