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  朝の光景がぬけないまま、放課後になった。 俺はチャイムが鳴ると同時に教室を飛び出した。 先生や生徒が唖然とするのなんてほっといて。 早く来すぎて、まだ誰も出てきてない。 壁にもたれかかって、女の子が出てくるのを待つ。 ワクワクが止まらない。 どんなことを話そうか、これからも仲良くできるだろうか。 まだ見えない未来を想像しながら待っていると ぞろぞろと生徒が出てきた。 まだやろか、まだやろか。 何回も校舎を覗いて待っているが、なかなか出てこない。  
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