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練習が終わって、帰ろうとしたとき、あたしは教室に教科書を置きっぱなしに気付いた。
慌てて教室へと向かう。
すると、奥の教室のドアが開いた。
そこから出たのは、将と山内さんだった。
山内さんの首には、小さな痣が点々と付いている。
その痣には覚えがある。
キスマーク……。
将と山内さん、してたんだ……。
そう思うと、胸がズキズキと痛む。
「……っ!」
あたしは踵を返した。
「明音!?」
将の呼び声にも気付かず、ただただひたすら逃げるように走った。
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