第十六章

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 あの場所――あたし達が約束を交わし、付き合うことになった川原。  将の姿は、すぐにわかった。 あの時と変わらずに野球の練習をしている。  あたしはそっと近づく。 「将!」 「……明音?」  将は一旦練習を中断して、あたしに駆け寄った。
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