さよならの後は…

2/7
6人が本棚に入れています
本棚に追加
/113ページ
「それじゃ元気でね」 彼女は小さく笑った。 その手に抱かれている小さな小さな子は、自分の拳を口に入れようと躍起になっている。 逆の手の指を握っている少し大きな小さな子は、遊びに行くと思っているのだろう、笑いながら言った。 「バイバイ、パパ」 僕は小さく手を振って 「バイバイ、ちゃんとご飯食べるんだよ?」 静かに閉まる扉。 ガチャンッ… 僕は一人だった。
/113ページ

最初のコメントを投稿しよう!