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大体の物は片付けた。
と言っても、大体の物は片付いていた。
彼女がまとめておいてくれたのだろう。
まったく…
いつもこうしてくれてたら良かったのに…
思わず独り言を呟いてしまった。
誰もいないから誰に聞かれたわけでもないのに、手で口を塞いで恥ずかしくなる。
外を見ると日が暮れ始め、赤く空を染めている。
公園の帰りだろうか、近所の子供達のはしゃいだ声ばかりが耳につく。
あの子供達と同じで、僕も赤く染められているのだろうか…。
こんなにも気分は違うのに。
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