五人の生活

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まだ早かった為、クラスにロゼ達以外の生徒は居なかった。 しかし時間が経つに連れて、だんだんと生徒が登校して来る。 三人はその中にエルディとバッシュの姿を見つけた。 「エルディ、バッシュおはよう」 「おはよう、ロゼ。それに二人も」 にこやかに応えるエルディ。 ロゼはエルディとの差を嫌でも実感した。 一番辛い筈のエルディが頑張っているんだ。 自分も頑張らなければ、そう思えた。 「お二人とも傷の具合はどうですか?」 「僕はかすり傷が多かったから問題ないけど、バッシュは……」 そう言うと、エルディは俯いてしまった。 エルディとバッシュの二人は、傷を負っていた。 しかし二人は、決して理由を話そうとはしなかった。 詳しい内容が分からなくても、ロゼ達も馬鹿ではない。 なんらかのかたちで、『彼』と戦闘になったという事位予想がつく。 しかし口に出すのが怖かったのだ。 そして、エルディは兎も角として、バッシュの傷が問題だった。 彼は風魔法をその身に浴び、運悪く腱を損傷し、片脚の機能を失っていた。
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