2351人が本棚に入れています
本棚に追加
「ははは、俺なら大丈夫だぜ?
確かに右脚は動かしにくいけど、動かないわけじゃない。だろ!」
バッシュは明るく笑って言った。
その表情に他の四人は胸が痛んだ。
「それに左脚は動くんだ。俺は諦めない。
諦めたらそこで終わり、『あいつ』が言ってただろ。
戦闘スタイルも変えるつもりもない!
諦めなければ、道は続くんだ!!……なんてな」
「………」
バッシュの言葉に誰もが聴き入っていた。
今の言葉にはそれ程の重みと、希望が満ちていた。
「バッシュ……強い…ね…?」
「なんだよそれ。
昔の俺が弱いみたいじゃねぇか!」
アレスの言葉に頬を膨らますバッシュ。
そして―――
「え?得意の近距離戦で僕に負けたの誰だっけか?」
「お前は特別だろー!?あれはドローだ、ドロー!!」
そして肝心のエルディについてだが、皆が受け止め、理解し、受け入れるようになっていた。
また今日も『五人』の生活が始まる。
最初のコメントを投稿しよう!