序曲『入口』

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恒樹 「うわぁ、そこまで言いますか普通。先輩女の子なんスから、もう少しおしとやかにした方がいいんじゃないスか?」   白秋 「うるせぇな、気に入らないならさっさと帰れ。もしくは海の藻屑にでもなってろ」   恒樹 「……はぁ……まぁいいっスよ、それよりちょっと先輩に占って欲しいって子が居るんだけどダメっすか?」   白秋 「お前……そういう事この間も断ったよな?駄目だって何度言わせりゃ分かるんだ?お前の脳みそは蝿か?蝿以下か?」   恒樹 「まぁそう言ってももう連れて来ちゃったんですけどね、図書室前で待ってますし」   白秋 「……あーもう、こんのクソ馬鹿……仕方ねぇ、とっとと連れてきやがれ」   恒樹 「ウィッス!!ちょっと待ってて下さい。……いっちー、OK出た出た」   二三 「ホントですか!?あ、本物だー!さっき居なかったからダメかと思ってました!!恒樹先輩有難うございます!」 (かなりのハイテンションで)   白秋 「新聞部の突撃かしまし娘、それ以上ギャアスカ騒いだらそこの窓から叩き落としてやるから覚悟しとけ」 (対称的に酷く気怠い雰囲気で)   二三 「あ、はぁい!わっかりましたー!えっとアタシの事は」   白秋「一 二三(ニノマエ フミ)、一年五組で新聞部の突撃ルーキーであると共に恒樹と同じ文芸部所属でB型の四月五日生まれ、牡羊座。 家族構成は父、母、弟と妹が一人ずつ。 昔、犬に噛まれて犬嫌い。 愛称はいっちー……これで良いか?」 (かなり面倒臭そうな物言いで)   二三 「わ、わ、わ、全部……合ってます……」  
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