ステージ前

2/2
前へ
/2ページ
次へ
「だからよっ!動きが悪いんだよ」 「えー」 聞こえないフリ 「聞いてんのかテメエ」 タバコを投げつけた。 「おー危な」 周りに緊張が走る。 「おい!」 「は~い~」 「この野郎!」 机を蹴り飛ばして歩み寄った。近くにいた数人が止めに入る。 「まあまあまあ」 「ちょっとどいてろ」 無理矢理前進する。 必死で止める人の後ろから。 「かかってこいや」 「あー!」 激化 「お前着ろや」 「は?」 すでに怪獣を半分着ている。 「はよ来い」 小さなビル等が立ち並ぶステージに上がった。 「ちょっ閉めて」 あわててウルルンマンを着る。背中のチャックを閉めてもらう。 ステージに上がった途端ドロップキックで突っ込んでいった。グーで殴り倒し上になってさらに殴る。 怪獣は吠えてるポーズ。 蹴りまくる。怪獣吠える。 「チャック開けて」 たっぷり満足して戻ってきた。 「お前やりにくいねん」 怪獣を脱ぎながら吠えた。 「お前のおかんの(ピー)にオレの(ピー)入れたる」 「は?」 「(ピー)や」 「何?」 「お前の親父のけつの穴にも(ピー)突っ込んだる」 「オレは親父いねーよ!」 「はあ?オレ両方おらんぞ」 「そうなの?」 「ウソ~」 「テメエぶっ殺す」 周りがまた止め出した。 「ウヒャヒャヒャこいつ殺すって言った。殺人未遂~。殺せ~。ここに定規あるわ。これ貸したろか?」 「マジ殺す」 「三角定規の方がええか?あマジックあった」 「この野郎!」 「マジックはええか。あ似顔絵書いたるわ」 止めに入っている人に見ていた女の人が 「やらせたら?なんかイライラしてきた。止めるの馬鹿くさくない?その続き見たくなってきた」 「オレもそんな気がしてきた」 「見たい見たい見たい」 「ダメだよ。殺すって言ってるんだから」 「あー見る気なくなった。ノリつぶし」 「ねえオレが止めるのやめさせればノリ戻る?」 「うーん。なんとか」 「おーい。もう止めるな。止めるなー!ほらー!」 強引に止めてる人を引き離す。 「あオレも別にもう」 本人がシラケてきたらしい。 「ガクッ。やんねーの」 周りもシラケた空気。 「似顔絵書けた」 その声が響き渡った。
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加