第1話:判決は

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ほら、永淋(という名前らしい)先生が近づいてくる。 手に持っているものは…先端が尖っている透明な容器。中には緑の液体が入っている。 「ああああああああああああああああああああああああ!!!!!」 叫んだ。喉が痛い。 「静かにしなさい!」 怖い怖い怖い怖い怖い怖いこあうぃこあうぃこあうぃこあうぃ。嫌だ嫌だ嫌い嫌い痛い嫌い痛い嫌いきRRRYYYYYYYY!!! 本能が叫ぶこれは危険だ危ない危険が危ない危険が! 「小町!手足を縛って!」 「ええ…何であたいが?」 「ぇぅ…」 「痛みは一瞬よ」 ボクは手足を縛られ緑の液体を腕に注入された。 異物が体内の血液に混入される感覚が恐ろしく思え… 「あああああああああああああああああああああああああああ!!!」 叫んだ。 痛い痛い痛い痛い痛い苦痛苦痛苦痛苦痛しかないこの世は痛みどうして痛み痛み痛み痛みしかないのか稽古も痛い治療も痛YYYYYYY!!! 「ひぐっぁぁぁ…」 涙が止まらない…鼻水も出てきた…涎も垂れてきた…さぞ酷い顔だろう。 ああ小町先生に見られてる見ないで見ないでこんな顔見られたら軽蔑される嫌われるぁぁあ。
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