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何故?
今のボクには分からなかった。
その後の生活はと言うと、
小町先生に稽古をつけてもらい、永淋先生に怪我を治して貰うのを繰り返す日々。
痛い日々。
痛みを苦痛と認識しなくなっていく。
日に日に右腕の熱が上がっていく。
「ぅぁ…」
また負けた。
でもはじめの頃よりはマシだろう。初めての稽古は…1分ももたなかったのだ。
それが今では30分。
「筋がいい」と褒められたこともある。
頬が緩む。
「何笑ってるんだ?」
笑ってる?
…本当だ…気が付いたら笑っていた。
「負けたことがそんなに嬉しいのか?」
いえ、そんなことは…!
「ぅぁあぅあ!」
言葉にならない。
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