第1話:判決は

5/29
前へ
/62ページ
次へ
これからボクはどうなるのだろう? ここはどこなのだろう? どうしてボクは怪我をしていたのだろう? 答えはすべてヤマザナドゥさんが知っている。 けどボクは声を出せないから訊くことは出来ない。 まぁ…いいか。 「は~ぁ…」 暇だ。 ヤマザナドゥさんに「あと3日くらいはここにいてね」と言われたが… ここは誰の家か分からない。 いや…施設?この独特の薬品の香りは…なんだっけ? 「ん~…」 頭をフル回転させていたその時、 「入るぞ」 鎌を持った女性が入ってきた。 「怪我が治ったらしいな」 コクンと頷く。 「それじゃいっちょ…」 なんだろう?嫌な予感しかしない。 「あたいが稽古をつけてやる」
/62ページ

最初のコメントを投稿しよう!

44人が本棚に入れています
本棚に追加