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「僕、暑苦しい男は嫌です。」
そう淡々と告げると、さっきより大きな笑い声が教室に響いた。
ひーひー言ってる、かっこかわいい系男子が
「じゃあ、僕となら結婚してくれる??」
ときいてきた。
無理してしゃべんなくていいのに。
かわいいな、こんちくしょー。
と心の中て呟いたときに
「はいっ、自己紹介ここまでー
授業しまーす。」
という先生の声がきこえたので、たった一つ空いてる茶髪さんの隣の席についた。
あっ、なんで男子校に入れられたのか抗議すんの忘れた。
「なーるみん。」
茶髪さんがそう呼んだ。
寒気が...
「埋まれ。」
ボソッと僕が思わず意図的に言った一言は、
「ん??産まれる??」
ある意味驚異的な聴力で流された。
「茶髪さん、うっさいです。」
今度はちゃんと伝わったらしく、
「わっ、手厳しッ。俺にはちゃんと廉(レン)てゆー名前あんだけど??」
「名字は??」
シカトしつつ、きくと
「名前で呼んでっ」
と言われたのでこの茶髪のことはスルーすることに。
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