なんすか??

7/11
前へ
/104ページ
次へ
「僕、暑苦しい男は嫌です。」 そう淡々と告げると、さっきより大きな笑い声が教室に響いた。 ひーひー言ってる、かっこかわいい系男子が 「じゃあ、僕となら結婚してくれる??」 ときいてきた。 無理してしゃべんなくていいのに。 かわいいな、こんちくしょー。 と心の中て呟いたときに 「はいっ、自己紹介ここまでー 授業しまーす。」 という先生の声がきこえたので、たった一つ空いてる茶髪さんの隣の席についた。 あっ、なんで男子校に入れられたのか抗議すんの忘れた。 「なーるみん。」 茶髪さんがそう呼んだ。 寒気が... 「埋まれ。」 ボソッと僕が思わず意図的に言った一言は、 「ん??産まれる??」 ある意味驚異的な聴力で流された。 「茶髪さん、うっさいです。」 今度はちゃんと伝わったらしく、 「わっ、手厳しッ。俺にはちゃんと廉(レン)てゆー名前あんだけど??」 「名字は??」 シカトしつつ、きくと 「名前で呼んでっ」 と言われたのでこの茶髪のことはスルーすることに。
/104ページ

最初のコメントを投稿しよう!

42人が本棚に入れています
本棚に追加