第一章~玩具は○○○~

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「みたいなことを昨日の殺人鬼は思ってんだろうな。」 一瞬、教室が静まる。 一斉にみんなの視線が俺に集まる。 「いやいや…嘘だから」 しばらくの沈黙が教室を包む。 ガラガラと教壇側のドアが開き、このクラスの担任である杉山(名前は忘れた)が教室に入ってきた。 「はーい、自分の席に着いてー」 キリキリしたタイプの男ではなく、比較的ボーとしていそうなタイプの男である。 この教師に担任なんて任せていいものなのだろうか?と思ってしまうほど、ボーとしている。 ボーっとしているのでそう思ってしまうが、何気にまとめているので驚きだ。
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