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「優哉が俺に……ですか?」
そう言いながら俺は手紙を開いた。
涼也へ
お前がこの手紙を読んでいる時、俺はもう日本には居ないだろう。
こんな決断しか出来なかった俺を許してほしい。
この手紙を母さんに託したのはお前に頼みたいことがあるからだ。
涼也、俺がなぜあの時あれほどショックを受けていたのかみんなは知らない。
だからお前の口からみんなに俺の過去を全て話してほしいんだ。
この手紙を見たら近い内にみんなを俺の家に呼んでくれないか。
出来れば親父の居る日曜日が好ましいな。
最後に……傷つけてしまってほんとにすまないと福山に伝えてくれないか。
よろしくたのむ
優哉
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