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アンは良かった~、と呟いて胸を撫で下ろした。
アランもダンに近づき、皆に告げる。
アラン「やつは相当な手練れだ。全員でかかるぞ」
それぞれ、返事をしその意見に賛同する。
するとアランは祐輔に近寄り、肩に腕を乗せると
アラン「祐輔は加わらなくていい。ただし、隙あらばアレを撃ってくれ」
と言ってから、祐輔に背を向けダンとアンの横に並んだ。
アランの言う“アレ”とは、カルロと闘った時に斬撃である。
祐輔「おう!」
アランに聞こえるように大きな声で言った。
アランは任せたぞ、と言うように背中を向けながら手を挙げる。
それを見て祐輔は胸を叩き、気合い入れ太刀を構えた。
アランの期待に応えるべく、男を一心不乱に観察する。
攻撃のチャンスを掴むために。
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