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男「何だ?三人がかりかぁ?別に構わないけどな」
そう言うと男は、地を蹴る。
驚くべき速さで、一瞬にしてアランとの距離を詰め、傘を振り降ろした。
アランは槍を構えそれを迎撃。
アランの槍と男の傘が交差する。
アランはすぐに槍を引き、男がタタラを踏んだ隙に薙ぎ払った。
男「おっと」
しかし、男は上半身を前に傾けたまま、後ろに跳び紙一重でかわした。
当たると思っていた攻撃が外れ、悔しいのかアランはチッ、と舌打ちを漏らす。
だが、男の行動は予想通りでもあった。
だから、アランは不敵に笑う。
男「何がおかしいんだ?」
男が疑問を口にした時、両脇から槍が飛び出して来た。
ダンとアンである。
あらかじめ、男が後ろへ下がるのを読んで待機していたのだ。
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