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だが、これまた上半身を後ろへ曲げることで、かわされる。
さらに、かわした後に上で通過した二本の槍を、片手でそれぞれ掴みダンとアンもろとも投げ飛ばしてみせたのだ。
飛ばされ二人は、男を中心に左右に放物線を描くように地面に激突した。
アラン「ダン!アン!」
悲鳴に近い声で叫ぶ。
アランの声が聞こえたようで、身体を僅かに動かし生存を伝えた。
祐輔は安堵し、ホッとするが、それをすぐに打ち消す。
そんな暇はないのだ。
今がチャンスだからだ。
祐輔は太刀に練気を太刀に纏わせる。
そこから、右脚を踏み込み思いっきり太刀を振り下ろす。
祐輔「――斬波!」
振り下ろした太刀から、斬撃が放出され男に襲いかかる。
男「やべっ!」
完璧に祐輔の存在を忘れていた男は、奇襲に近い斬撃を避けることも出来ず、両腕を交差させ直撃を許した。
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