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男はそれに反応し、祐輔を離しながら後ろへ跳ぶことで回避する。
着地時に膝が曲がり、体勢を崩しそうになった。
さらに、掠ったのか肩の部分の服が裂け、素肌が露わになる。
ところが、傷は見られない。
化け物じみている。
男「おっと、危ねぇ危ねぇ」
服が裂けたところをさすりながら言った。
アランは男を睨むと、倒れている祐輔に目を向け上体を支える。
アラン「祐輔、大丈夫か」
心配そうに眉を下げながら言った。
祐輔「ああ……」
アラン「ちょっと、休んでてくれ」
祐輔はコクっと頷く。
それを見届けるとアランは、手を離しダンとアンに声を掛ける。
無論、火の国を守るために。
アラン「ダン!アン!戦えるな」
そう言うと、ダンとアンは戦えるということを伝え、各々の武器を構えた。
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