火の国の守り神

18/23

20人が本棚に入れています
本棚に追加
/111ページ
男はそれに反応し、祐輔を離しながら後ろへ跳ぶことで回避する。 着地時に膝が曲がり、体勢を崩しそうになった。 さらに、掠ったのか肩の部分の服が裂け、素肌が露わになる。 ところが、傷は見られない。 化け物じみている。 男「おっと、危ねぇ危ねぇ」 服が裂けたところをさすりながら言った。 アランは男を睨むと、倒れている祐輔に目を向け上体を支える。 アラン「祐輔、大丈夫か」 心配そうに眉を下げながら言った。 祐輔「ああ……」 アラン「ちょっと、休んでてくれ」 祐輔はコクっと頷く。 それを見届けるとアランは、手を離しダンとアンに声を掛ける。 無論、火の国を守るために。 アラン「ダン!アン!戦えるな」 そう言うと、ダンとアンは戦えるということを伝え、各々の武器を構えた。
/111ページ

最初のコメントを投稿しよう!

20人が本棚に入れています
本棚に追加