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そんな者が手練れの強者とまともに戦えるだろうか。
祐輔「それでも……」
アランは言ってくれたのだ。
隙あらばアレを撃ってくれ、と。
つまり、祐輔は斬波を撃ってくれる、と一種の期待をしていると祐輔は思ったのだ。
だが、その斬波は敵には通用しなかった。
自分は期待を裏切ったのだ。
白龍「アランの期待の応えたいだと?自惚れるな!昨日、今日戦うことを知ったやつが、戦力にはならない。お前は弱いんだ」
祐輔は脳を直接殴られたかのような、衝撃を受けた。
祐輔(俺は…弱い……?)
確かに自分は弱いと思う。
だが、それでも乗り越えてきたのだ。
だから、今回も……
しかし、あの男は強い。
カルロなど比べものにならないほどの。
乗り越えられるかどうか、分からないくらい。
祐輔は顔を俯かせた。
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