さよなら、日常

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晃「あぁ、終わったぜ。」 晃も同様である。 すると、二人は互いに拳を前に突き出し 祐輔「準備はいいな?」 祐輔が合図をし それを晃は頷き 「「ジャン・ケン」」 二人で言い 祐輔(フンッ、奴は最初にグーを出す。 だから、一回で勝負がつく。 しかも、俺の勝ちでな!) 祐輔の口元が自然と綻び 晃(愚かな、今奴は自分が勝つと思ってる顔をしてやがる。) 晃が祐輔の心を見透かしたようにフッ、と笑い 「「ポン!」」 と二人は拳の形を変化させた。 祐輔はパーを出し、晃はチョキを出す。 ――ハサミは紙をも切り裂く! すなわち、晃の勝利であった……… Winer Akira 祐輔は右手をパーの形を保ち、呆然と口を広げている。 顔面蒼白である。 勝てると思われていた、必勝法に裏切られたのだ。 無理もない。
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