20人が本棚に入れています
本棚に追加
/111ページ
晃「あぁ、終わったぜ。」
晃も同様である。
すると、二人は互いに拳を前に突き出し
祐輔「準備はいいな?」
祐輔が合図をし
それを晃は頷き
「「ジャン・ケン」」
二人で言い
祐輔(フンッ、奴は最初にグーを出す。 だから、一回で勝負がつく。 しかも、俺の勝ちでな!)
祐輔の口元が自然と綻び
晃(愚かな、今奴は自分が勝つと思ってる顔をしてやがる。)
晃が祐輔の心を見透かしたようにフッ、と笑い
「「ポン!」」
と二人は拳の形を変化させた。
祐輔はパーを出し、晃はチョキを出す。
――ハサミは紙をも切り裂く!
すなわち、晃の勝利であった………
Winer Akira
祐輔は右手をパーの形を保ち、呆然と口を広げている。
顔面蒼白である。
勝てると思われていた、必勝法に裏切られたのだ。
無理もない。
最初のコメントを投稿しよう!