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そんな様子を見てか晃は、祐輔の肩にそっと優しく手を置き
晃「お前の負けだ」
と言われると祐輔は、晃に顔を向けた。
晃はウンと頷く。
鏡に触れろと。
大丈夫だ、たかだか噂だ。
だから怖がるな、と言っているように。
晃を見たら、何だか不思議と勇気が湧いてくる。
と祐輔は思い、ゆっくりだが着実に鏡の元へ進む。
ふと、あるもの気が付いた。
手に持っている傘だ。
鏡に触れる時に邪魔かな、と思い傘を壁に立てかけ再び近づく
祐輔「触れるぞ」
先ほどは顔面蒼白だったが、今はだいぶ血の巡りが良くなっていた。
祐輔は鏡に恐る恐る触れる。
しかし、一向に何も起こらない。
やっぱりガセだと二人が安堵した時、不可解な現象が起きた。
突然鏡が恒星のように輝き出したのである。
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