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祐輔は目を閉じていることに気付き、開いた。
どうやら、意識を失っていたようだ。
視界には草木が生い茂り、鳥のさえずりさえも聴こえる。
森にいるようだった。
そういえば自分は、意識が飛ぶ前は何をしていたのだろう、と思案する。
――確か……
晃がいて……
やたら古いビルに入って……
…そうか!鏡に触れて気を失ったんだ!
祐輔は思いだす。
鏡が発した不思議な光に包まれ、今に至るのを。
しかし何故、こんなとこに?
祐輔は再び考える。
しかし、いくら思案しても答えが見つからなかった。
祐輔「一体何なんだ!」
思わず疑問を言葉にし、叫んでしまった。
考えても分からない、得体の知れない何故による苛立ちからだ。
――落ち着け俺……
考えるな…考えるだけ無駄……
祐輔はそうすることで気持ちを切り替え、今ある真実に立ち戻る。
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