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ラギア「信じるさ」
とラギアはすぐに穏やかな顔をし、言った。
祐輔はそっと安堵のため息を漏らす。
信じて貰えるかどうか、半信半疑であった。
だが、そこで下手な嘘を付いたら、どうなっていたのやら。
祐輔「ありがとうございます」
ラギア「良いってことよ。それより、行く宛はあるか?」
ラギアはイタズラっぽく聞いた。
祐輔はここの世界の住人ではない。
ならば、宛などあるはずもない。
祐輔「いえ、ないです」
ラギア「そうか。じゃあ俺と行くか。火の国にな」
ラギアはニカッと笑いながら言った。
祐輔も釣られて笑ってしまう。
…始めからそのつもりだったのか……
まぁ、ここで立ち止まっていてもな……
よし―――行くか!
祐輔はそう決め、返答する。
祐輔「はい!」
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