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祐輔の脳は普通の人より回路が少し違うのだろうか。
それとも、ただの馬鹿なだけなのだろうか。
その真相は定かではない。
ラギア「じゃあ、俺の家に住まないか?」
おそらくこれを言うために、祐輔に聞いたのだろう。
祐輔「え?」
驚きのあまり、聞き返してしまった。
祐輔はてっきり、宿屋などの泊まるところを教えてくれるのかと、思っていたのである。
ラギア「だからな。元の世界に戻るまで、泊めてやるってことだ。どうだ?」
ラギアは先ほどの笑みとは違う、優しく笑う。
前言撤回、やっぱりいい人だ……
祐輔は心中そう思った。
祐輔「はい、是非そうさせてもらいます」
ビシッとお辞儀をする。
ラギア「おいおい、一緒の家に住むんだ。普通に話せよ。な?」
ラギアはそう言うと、祐輔の肩を優しく叩く。
祐輔「あぁ。分かった」
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