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火の国に到着すること5分、ラギア宅に着いた。
今現在、祐輔はリビングらしき部屋でテーブルを挟み、ラギアと対面して座らしてもらっている。
祐輔「ラギア、聞きたいことがあるんだが」
祐輔はラギア宅に着く前にラギアに相談がある、とあらかじめ言っておいたのである。
…もしかしたら、ラギアなら知ってるかも知れない―――元の世界に戻れる法を。
その思いで祐輔は言う。
祐輔「元の世界に帰れる方法を知らないか?」
ラギアは暫し顔をうつ向かせ、顎に手を添えウーンと唸りながら思案する。
だが、すぐに顔を上げ口を開く。
ラギア「すまん。俺には分からない」
予想に反した答えだったのか、祐輔は落ち込む。
一般人が他の世界に行き方法なんて知るはずもない。
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