プロローグ

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祐輔「何だ晃か」 晃こと鱸晃【スズキアキラ】は、祐輔の数少ない友達である。 晃「何だとは何だよ。俺でガッカリか?」 祐輔「そ、そういう訳ではない」 ただ単に急に肩を叩かれ驚いただけなので、慌てて誤解を解くように言った。 晃「ならいいけどな。それより、話しがある」 晃が話しがあると、かしこまって言う時はたいてい、ろくな目に遭わない。 と祐輔はそれなりに付き合いが長い経験上、そうなると知っている。 祐輔「何だ?」 だが、知っているが断れないのが性分である。 駅前でチラシやら何やら配っている人に、欲しくもないのに貰ってしまうような性格だ。 晃「それがよ、この辺に廃ビルがあってよ~。そこに肝だめしか何だかて入った連中数人が、行方不明になったんだよ。それが数件もな。それで面白そうだと思ってな。どう?行ってみない?」 祐輔はそういえば、最近ニュースでやってたなと思いだした。
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