火の国

12/27

20人が本棚に入れています
本棚に追加
/111ページ
そして思い出す。 (で、異世界に飛ばされて怪物に遭ったな…それで、ラギアに助けられて……) そして思い出す。 ここはラギアの家であることを。 今日は火の王に、聞くことがあったのだ。 祐輔「行って来る」 そう言って、玄関のドアに手をかけた時、 ラギア「ちょっと、待て。これ持ってけ」 とラギアは何かを祐輔に投げる。 祐輔は受け取り、見た。 それは、炎を象った小さな布キレである。 何だこれは?、と疑問の意を発すると、 ラギア「ん?あぁ、これはな火の国に住んでますよ、っていうのを証明する証だぜ。そういうことだ。気を付けろよ」 ラギアは手を振りながら、言う。 あぁ、行って来る、と祐輔は返しドアを開ける。 祐輔はポケットから、昨日渡された地図を見て、今の位置と目的地を確認する。
/111ページ

最初のコメントを投稿しよう!

20人が本棚に入れています
本棚に追加