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兵士はそれを確認して、再度口を開く。
兵士「暫し待たれよ」
そう言うと兵士は、門の中へ姿を消してしまった。
祐輔は待つことになる。
こうしていても、暇なので祐輔は白龍と話すことに決めた。
本人の要望を聞かずに。
祐輔「白龍」
白龍「あ?何だ?せっかく寝てたのにな」
白龍は面倒くさそうに言う。
それはそうであろう。
寝てるのに起こされるのは、余りいい気持ちがしない。
祐輔「あの狼の怪物は、何なんだ?」
昨日の二足歩行の狼に遭遇したことを思い出す。
あの獲物を見つけた時の目。
丸太のように逞しい両腕。
見た者を恐怖に陥れる。
まるで死神のような怪物は一体何なんだろうか。
と祐輔は疑問に思っていたのだ。
白龍「あれはなぁ、ワーウルフって言うんだ。あれのように、人に害を成す人間以外の生物をガメルって言うんだぜ。」
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