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白龍はそれ以上言わず、話しを続ける。
白龍「まずは眠っている練気を、起こす」
祐輔「どうやれば?」
練気を起こせ、と言われても方法を知らないのだ。
無理に決まっている。
白龍「あぁ?お前は無意識の内にやってんだよ―――俺様を解放する時にな」
白龍に顔があったなら、三日月のように口を曲げてたに違いない。
祐輔「え?」
意外な事実に驚きを隠せない。
白龍「傘を解放するには、起きた練気で刺激することで武器の形に変化するんだぜ?」
祐輔「?よく分からない。もう一度言ってくれ」
そう言うと、手に持っていた傘が熱くなったような気がする。
白龍「てめぇ、俺様が親切に説明してやってんのに、わからないとはなんだ!いいぜ、決めた。昼までに練気が使えなかったら、罰ゲームな」
ハッハ、と笑いながら言った。
さも楽しそうに。
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