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怒りで頭のネジが吹き飛んだ感じの状態。
壊れた白龍とでもいうのか……
少なからず、祐輔にも責任があるのだが。
(くそ…どうやれば、練気を起こす?)
祐輔は考える。
何も答えは見つからない。
とりあえず、祐輔は目を閉じて見た。
そうすれば、何となく落ち着くからである。
白龍は言った。
無意識に練気を起こしていると。
それは、傘を解放する時だと。
ならば傘を解放してる時と同じようになればいいのだ。
しかし、口で言うのは簡単だが、実際やってみると大変である。
(解放する時ってどんな感じだったかな……)
祐輔は傘を解放する時のイメージを創る。
祐輔は目を閉じたまま、両手で何かを持っているように軽く握り拳を作る。
その両手を中空に上げる。
ゆっくりとした動作でだ。
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