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いつの間にか近くの木にかけられた、白龍はじっと祐輔を見つめていた。
(…イメージだと、解放する時に何かを傘に注入する感じで……)
すると、身体の周りが暖かくなっているのを感じる。
と、祐輔は思った。
黙って動向を見ていた白龍は、実際は顔はないのだが目を細めた感じで驚き、言う。
白龍「…何てやつだ。ヒント一つで練気を放出してやがる……」
ごく微量だが、祐輔の周りに練気が放たれているのが分かるのだ。
白龍「おい!練気をもっと出せ。全部だ!」
(練気が出てるのか…よし、もっとイメージを!)
両手は一層、力を加える。
すると、祐輔は身体中が燃え上がっている感じを抱く。
(―――熱い!何だこれは……)
祐輔は思わず、目を開けた。
視界には信じられない光景が、映る。
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