盗人達の巣窟

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となると賊の動きを観察し、巡回する兵士に伝えるしかない、と兵士は考えた。 ふいに賊の肩に視線を向けた。 何か刺青が刻まれている。 それは龍を象ったものに鎖で縛られている、模様である。 (―――何だアレは?) 疑問に耽っていると、脇腹に何かが当たった。 そちらを向くと誰かいる。 その誰かとは、三人の賊の内の一人だった。 確か名前はカルロと言ったか…… カルロは不審な目付きで、兵士を睨みつける。 兵士はブルッと身震いをした。 カルロ「何をしている?」 カルロはそう言って、傘の先端で兵士の背中を突く。 兵士「ぐああぁぁ!」 兵士は叫ぶように悲鳴をあげた。 カルロは愉快そうに笑って カルロ「お前で楽しませてもらうとするか」 ニヤッと口元を歪ます。 兵士は恐怖で吐き気を感じた。
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