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それから数時間後、巡回していた兵士によりディメンションミラーが何者かに盗まれたことが火の王に伝わった。
それにより、斥候部隊を出して賊の隠れ家を発見し、すぐさま兵を出しディメンションミラー奪還に向かわせる。
しかし、一日が経過したが未だに兵士達は戻って来ていない……
―――そして、今。
空は紅色に染まり、太陽は地に沈みかけている。
約束の時間であった。
祐輔は集合場所である門の前で、増援の兵士を待つ。
すると、一人の兵士を先頭に五人の兵士達がこちらに来た。
先頭を歩いていた兵士に見覚えがある。
火の王がラギアの家に訪れた際に、護衛として来た兵士だった。
その兵士が祐輔に近寄り話しかける。
兵士「待たせてすまない。俺はアラン」
アランと名乗った兵士は、祐輔に手を差し出した。
祐輔はそれに答え手を出し、握手をする。
祐輔「俺は祐輔だ。よろしく」
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