盗人達の巣窟

8/32

20人が本棚に入れています
本棚に追加
/111ページ
アランはあぁ、よろしくな、と笑顔で言った。 一人の兵士がアランに近づき、何やら話している。 話しを聞いた途端、アランの顔つきが険しい。 おそらく、今回の任務のことだろう。 任務は盗まれたディメンションミラーを奪還することはもちろん、先に向かった兵士を助けることも含まれる。 非常に重要な任務。 そんなの時に一般人ましては素人のわがままに応えてくれたのだ。 祐輔は感謝した。 それと同時に決心した。 (―――足でまといは御免だ。…役立ってみせる!) 祐輔は相棒である傘を見つめる。 すると、祐輔の肩に何かが置かれる。 それはアランの手であった。 アラン「あんまり、緊張するな。気楽に行け」 俺らがメインだからな、と笑って言った。 不思議とアランの手からは、温もりを感じる。
/111ページ

最初のコメントを投稿しよう!

20人が本棚に入れています
本棚に追加