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祐輔達、増援部隊は森を歩いていた。
祐輔が元の世界から、飛ばされた森である。
名はやはりないらしい。
火の国から出て30分ほど経っている。
皆は黙々と目的地へ目指し歩を進めた。
黙々と……
時折、兵士がアランに近寄って盗賊がいるであろう隠れ家の位置を伝えているのだ。
つまり、ナビゲートしている。
それが5回ほど続いた時、ルートガイドをしゅ――目的地に着いた。
(ここに…いる。)
祐輔はゴグリと喉を鳴らした。
アランに緊張するな気楽にやれ、と言われたがいざ着いてみると緊張は拭えず、手を震わせる。
アラン達に気付かれないよう、必死にもう片方の手で押さえた。
白龍「んだ?ビビってのか。修行したろうが」
祐輔「うるさい!…ビビってない」
祐輔は語気を強め否定した。
ったく、心配してやったのによ、と白龍は小さく呟きそれっきり口を閉ざす。
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