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薄暗いせいか気付かなかったのである。
音は次第に大きくなり、音の主の姿が見えた。
三人の男だ。
この者達がディメンションミラーを奪取した盗人でもある。
盗人の存在を確認したアランは、声を出す。
アラン「お前らが盗んだのか?」
「そうだ」
何の躊躇いもなく、揚々と言った。
そこからは余裕だということが分かる。
追っ手の兵士共を返り討ちにしたのだから。
アラン「そうか。なら返してもらおうか!」
口で言って返してもらえるはずがない。
それでも言うしかない。
「それはできない。力づくで取り返してみろ」
案の定、それは叶わない。
盗人は好戦的な笑みを浮かべて言った。
アラン「そうさせてもらう!」
と言うと兵士が盗人達に斬りかかる。
盗人の一人が傘を取り出し、解放させハンマーに変化する。
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