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故に退かない。
真っ直ぐ道を突き進むのみである。
「カルロ、どうする?」
カルロ「戦う。隙あらば逃げればいい」
盗人はそうだな、と言って返す。
カルロは祐輔の方を向く。
自然と目が合う。
カルロの目からは殺気が感じられた。
祐輔はゾクッと寒けを覚える。
(逃げたい……でも戦わなければ帰れない…晃に会うことも出来ない……)
傘を強く握り
(―――だから…戦う!)
己を鼓舞することで、殺気に耐えた。
カルロはほう、呟き
カルロ「俺の相手はお前か。子供でも容赦せん!」
そう言うとカルロは、踊りかかる。
祐輔「白龍解放!」
傘を太刀に変え、来たる衝撃を迎えるため構える。
瞬間、予想外の衝撃が来た。
ハンマーを斜め上から降り下ろした一撃である。
祐輔「っ!?」
今まで経験したことがない威力であった。
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