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わき腹からの衝撃は、頭まで響き渡り脳震盪を起こす。
そんな状態では立つことも出来ない。
そうなれば、カルロにトドメを刺されて終わりだ。
しかし、これだけで済んだこと祐輔は幸運だと思った。
(修行の成果が出たな。……白龍に感謝しないとな)
祐輔はハンマーが当たる瞬間に練気を放出し、威力を軽減させたのだ。
カルロ「ほう。中々やるではないか」
祐輔がしたことを理解し、感嘆の声を漏らす。
カルロの言葉を聞く余裕はない。
すぐさま次の手を思案する。
祐輔「クソ…どうすれば。取りあえず回復体位を」
祐輔は保健の授業で習った、楽な姿勢を取る。
すると、湧き水の如く次の手が溢れてくる……とはいかなかった。
現実はそう甘くないのだ。
カルロ「俺が立ち上がるまで、待つと思うか?マッドガン!」
不敵な表情を浮かべ、ハンマーを振るった。
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