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一気に距離を詰めて先制したいが、敵は二人いるのだ。
下手に詰めると反撃を喰らう恐れがある。
故にアランは立ち止まっていた。
クロウ「何だ来ないのかい?なら、こっちから行かせてもらう!」
と、言うと先ほどより数段速い速度で、アランに詰めよる。
(―――速い!)
アランは槍を振った。
槍と剣が交差し、重なり合う。
力がつり合っているため、ピクリとも動かない。
アランは槍を手前に引いた。
すると、剣を支えてくれる力を失い、クロウは一歩前に足を出しタタラを踏んだ。
アランは追撃せずに横に跳ぶ。
さっきいた場所に斧が振り降ろされていたのだ。
マリックの攻撃である。
アランはマリックに蹴りをお見舞いし、怯ませた。
その間にクロウに詰め寄り、槍で刺突。
それは脚に突き刺さり、クロウは転倒した。
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