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アランはマリックと距離をとる。
マリックは斧を地面に刺し、身体を前に傾ける。
マリック「お前、強いな」
アラン「誉めてくれるのか?ありがとよ」
マリックはフフ、と笑い
マリック「敵として認めたまでだ!」
すると、斧がクルクルと回転しながらアランに近づく。
身体全体を横に移動させ、それをかわす。
斧は深々と木を抉った。
アラン「!?」
斧に気を取られ、マリックが接近を許してしまった。
斧は囮であったのだ。
これこそが、マリックの狙い。
マリックはアランのふところへ潜り込み、腰を捻り拳を振り上げた。
咄嗟に上半身を後ろに反らし、直撃を防ぐ。
マリックはチッ、と舌打ちしアランの視界から脱した。
背後に気配を感じ、振り向きざまに槍を横に薙ぐ。
ちょうど、マリックも斧を降り下ろすところだった。
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