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各々の武器が交差するが、すぐに止んだ。
アランはチラリと、祐輔の方を見る。
ちょうど祐輔が、倒れていた。
幸いにも、意識はあるようでアランは密かにほっとする。
しかし、偶然は何度も続かない。
非常に良くない状況。
おまけにこっちは、まだ終わりそうもない。
自然と手が汗ばんでくる。
(早めにケリを着けないとな。だが…どうする?)
どうやら敵は、自分から攻めるつもりはなく、立ち止まっている。
それは、アランにとってありがたいことであった。
有効に使わせてもらう。
アラン「マリックと言ったか。提案があるのだが」
アランは攻める様子のない、敵に口を開いた。
マリックは斧を構えたまま答える。
マリック「何だ?」
アラン「俺は早く決着を着けたい。この闘い、一撃で決めないか?」
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