盗人達の巣窟

20/32

20人が本棚に入れています
本棚に追加
/111ページ
各々の武器が交差するが、すぐに止んだ。 アランはチラリと、祐輔の方を見る。 ちょうど祐輔が、倒れていた。 幸いにも、意識はあるようでアランは密かにほっとする。 しかし、偶然は何度も続かない。 非常に良くない状況。 おまけにこっちは、まだ終わりそうもない。 自然と手が汗ばんでくる。 (早めにケリを着けないとな。だが…どうする?) どうやら敵は、自分から攻めるつもりはなく、立ち止まっている。 それは、アランにとってありがたいことであった。 有効に使わせてもらう。 アラン「マリックと言ったか。提案があるのだが」 アランは攻める様子のない、敵に口を開いた。 マリックは斧を構えたまま答える。 マリック「何だ?」 アラン「俺は早く決着を着けたい。この闘い、一撃で決めないか?」
/111ページ

最初のコメントを投稿しよう!

20人が本棚に入れています
本棚に追加