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太刀の届く間合いまで近づくと祐輔は、逆手に持ち替え斜めに振り上げた。
カルロは待ってました、といわんばかりにハンマーを豪快に振る。
溜めたことにより、振りは凄まじく風を斬る音さえも聞こえた。
しかし、その渾身の一撃はビュン、という音とともに空を裂く。
カルロ「何ッ!?」
空振りしたのであった。
祐輔はあらかじめカルロがハンマーを横に振ることを読んでいたのだ。
これは白龍が気付いたことである。
そして太刀を振り上げることを途中で止め、空振りさせたのだ。
カルロは攻撃を読まれたことにより、前へ一歩タタラを踏む。
今が好機なのだが、祐輔は後ろへ飛びすぐに順手に替えた。
太刀を振り上げることも同時進行させる。
太刀は地面と垂直の状態。
そこから祐輔は右足を踏み込んで、太刀を斜めに振り降ろした。
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