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それからアランは、目線を変え
アラン「さぁ、話してもらおうか。どこにディメンションミラーを運ぶつもりだったのか」
カルロに手錠をはめながらいった。
カルロ達は恐らく頼まれてやったものだ、とアランは推測する。
たかが盗賊が使うはずがない。
ましてや、ディメンションミラーの存在すら知らないはずだ。
となると、ディメンションミラーを知っていてかつ、使い方までもが分かる組織が依頼した、と考えるのが妥当である。
カルロは口の端を歪ませながら言う。
カルロ「クックク。何故、俺しか拘束しなかった?」
馬鹿にした目つきでアランを見る。
アランは一瞬、たじろぐが聞き返す。
アラン「なんだと?」
カルロ「俺がリーダーだと思っただろ?残念だが俺は、運ぶ場所は知らない。つまり、お前らは詰めが甘かったってことだ」
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