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その直後マリックがムクリ、と起き上がり片手でディメンションミラーを掴み、残りの手でクロウを立たせた。
カルロ「俺達のリーダーはマリックだ。それに場所はマリックしか知らない。ジエンドだな」
どうやら、マリックだけがディメンションミラーを運ぶ場所を知っていたらしい。
カルロはそのことを悟られぬように、自分がリーダーのように立ち振る舞ったのだ。
それに祐輔達はまんまと引っかかったのである。
アランは思い切り、唇を噛みしめた。
この隊の隊長はアランなのだ。
この隊のミスはアランの責任。
そんな気持ちがアランの心を占めていた。
そうこうしている間もマリック達は、移動を開始している。
クロウは片足を損傷しているらしく、マリックと肩を組んでいた。
(ク…ソ……)
アランはさらに歯に力を加える。
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