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ふと、視界の隅に黒い影がマリックへと駆けた。
祐輔であった。
諦めずにマリックを追ったのである。
祐輔はこの世界の住人ではない。
気が付けば、こちらへいたのだ。
だから、元の世界に帰るために祐輔は諦めない。
そんな祐輔を見てアランは、舌打ちをした。
(何してるんだ…俺は!諦めてないやつが目の前にいる。なのに、俺は……)
アランは柄を強く握りしめ、脚に力を込める。
カルロ「やらせはしない」
手錠をはめられながらも、ハンマーを握り攻撃する。
カルロ「マッドマシンガン」
無数の泥が祐輔を襲う。
祐輔「マズい」
地面スレスレに低空飛行する泥が、祐輔の足首に直撃する。
下方から力が加えられ、一瞬身体が宙に浮き腹から落ちた。
祐輔「ガハッ」
呼吸機能がいったん停止し地面にのた打ち回る。
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