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火の国は火龍がいて、それは今から行く火の洞窟にいるのだ。
アラン「と、まぁこんな感じだ。分かったか?」
祐輔は、ん~、と唸ってから
祐輔「なんとか」
警告、記憶残量が限界に達しかけています――ただちに停止を。
そんな声が祐輔の脳内に響く。
祐輔は走りながら、頭を叩き黙らせた。
走ることに専念せねば、体力が持たないからである。
まだ着くかも分からないのに……
すると、アランがふいに止まり
アラン「ここがそうだ」
と疲れた様子もなく、言った。
汗すらかいてすらいない。
祐輔(助かった……)
祐輔は心の中で安堵し、身体を前へ曲げ膝に手を乗せた。
アラン「?どうした」
祐輔の行動を不思議に思い、首を傾げながら言った。
祐輔は大丈夫だ、と手を挙げる。
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