火の国の守り神

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前方には先が少ししか見えない、薄暗い洞窟があった。 そこに火龍がいるのだ。 火龍は一体どんな姿をしているのか、とワクワクした気持ちを抑えアランと共に中へ入る。 祐輔「暑いな」 額に流れる汗を手で拭いながら言った。 洞窟内は外より温度が高く、おまけに湿度もあり蒸し暑い。 後からアランに聞いた話しによると、ここは火山と繋がっていて、そこに火龍がいるという。 祐輔達が歩くこと数分。 アラン「誰かいるな」 アランは耳をピクッと動かし言った。 祐輔「俺達が追ってる男じゃないのか?」 アラン「いや、違う。後ろから足音がする」 そう言われて祐輔は、耳を済ませる。 確かにコツコツ、という音が後ろから聞こえた。 念のため祐輔達は傘を構える。 全身に汗が吹き出る。
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