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汗は暑さのせいだけではない。
足音の主は味方なのか、はたまた敵なのか。
姿が見える距離まで近づかなければ、分からないのだ。
だから、常に緊張が走る。
果たして姿を現した。
男女だ。
二人は祐輔より大人びた顔をしていて、年は17~18くらいだろう。
するとアランは傘を降ろし、言う。
アラン「お前たちか!どうしてここに?」
どうやら、アランの知り合いのようだ。
二人の服装を見ると、火の国の兵士と同じである。
ということは、祐輔達の味方だ。
祐輔はホッとし、遅れて傘を降ろした。
男「王から命令です。師匠の元へ行けと」
巡回していた兵士は、他の兵士と共に火の王へ報告したのだ。
そして、この二人が応援に駆けつけたのだった。
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